住宅購入の流れ(7)~契約成立後にすること(1)
2011.09.13


契約が有効になれば、その物件のインターネット広告や家の前の看板は「For Sale(販売中)」から「Under Contract(契約中)」に変わります。
買主はすぐに頭金(Deposit デポジット)の支払いを行います。頭金の支払期日は、売主、取り扱い不動産会社、その契約の条件によって多少違いがあります(ちなみに弊社では契約日から48時間以内のお支払いをお願いしています)。
この頭金は、不動産会社或いは売主の弁護士事務所の信託口座で決済日まで保管されます。万が一、買主の住宅ローン認可が通らなかった、建物検査で深刻な問題が見つかった等の理由で契約がキャンセルになる場合は、頭金は買主に全額返金されます。
頭金の金額は購入金額の最大10%。この頭金の金額は、契約書をオファーとして売り主に提示する際に(前回のブログ参照)、買主の購入に対する真剣さを示す指針の一つとなります。
例えば$300,000の物件に対して頭金を$30,000払える買主であれば、売主や担当不動産会社は「$30,000現金ですぐに払えるのならば、住宅ローンの認可も問題ないだろう。この契約に対しても真剣だろう」と評価をします。とは言っても、現在のケアンズの中古物件の売買においては、実際には頭金$5,000或いは$10,000というケースが一般的です。
銀行の住宅ローン事前承認(住宅購入の流れ(2)参照)ではいくらまで借り入れできるか金額を提示して貰えますが、実際に借り入れできる金額は、購入物件の銀行査定価格の90%から95%(買主の状況によって違います)。
例をご紹介しましょう。
ケアンズ在住の岡田さんは銀行の住宅ローン事前承認で$300,000まで借り入れ出来ると言われ、$310,000の住宅を契約しました。頭金$10,000を現金で支払い、残りは全て$300,000を銀行ローンでと思っていたのですが・・・。
岡田さんの銀行は、$310,000で岡田さんが購入しようとしている物件を$300,000と査定しました。(銀行の査定額は、通常、購入金額を下回ることが殆どです)
岡田さんが銀行から借り入れ出来る金額は、$300,000の90%($270,000)から95%($285,000)。
岡田さんは購入金額($310,000)-頭金($10,000)-借入額(最大$285,000)=$15,000を決済日までに現金で支払わなければなりません。(支払いは岡田さんの弁護士に行います)
自分が銀行査定額の何%借り入れれるのかについては、銀行やモーゲージブローカーでの住宅ローン事前承認でご確認ください。

ご質問はミホまでお気軽に。
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