ルミのメルボルン便り②  草間彌生展
2025.03.01

今回は、ヴィクトリア国立美術館にて、現在大盛況の草間彌生展についてご紹介します。

ヴィクトリア国立美術館(NGV:National Gallery of Victoria)は、オーストラリアで最も古い美術館であり、そのコレクション数もさることながら、企画展の分野も多岐にわたり、ローカル達の話題にもよくあがります。

その草間展の好評ぶりですが、チケット売り場はほぼいつも行列。時によっては数時間待ちとなり、予約が必要になることもあるほどです。世界で最も有名な存命アーティストの一人である草間氏。彼女の作品を、200点近く集めた大回顧展。美術館前の並木道が、草間氏のトレードマークである水玉模様で飾られていることからも、NGVの力の入れようが伝わってきます。

NGV前のセントキルダ通り(St Kilda Street)公園や劇場のあるエリアです
NGV外観
NGV正面のガラスの滝もピンクと水玉に様変わり、床には彼女の有名作品の一つである「ナルシスの庭」

『この展示会は、彼女の「Infinity Rooms」だけでなく、さらなる多くのことを考えさせられるものを提供している』とABC(オーストラリア国営放送局)ウェブサイトでは紹介されていました。

https://www.abc.net.au/news/2024-12-20/yayoi-kusama-japanese-artist-ngv-infinity-rooms/104730818
(筆者注釈「Infinity Rooms/無限の部屋」とは、鏡と光を利用した三次元空間アート、彼女の代表作品の一つです。)

上記の言葉通り、彼女の約80年にも及ぶ作品を観るだけでなく、時代背景やジェンダー問題、生と死、異文化についてなど、多くのことを感じ、また考えることができる展覧会でした。

そして、年配のカップルや女性グループが、作品とともにはしゃいでセルフィーを撮影している様子は微笑ましいものがありました。草間彌生氏の作品からだけでなく、そんな会場の雰囲気からも良いエネルギーをもらいました。

正面玄関大ホールに設置されたDancing Pumplkin。皆さんセルフィーを撮りまくりでした。
草間のニューヨーク滞在時代初期作品 「Pacific Ocean」
ここ十数年のポップな作品を集めた部屋
「Infinity Room」の一つ。入場人数は10名以内に制限されています。
NGVデザインショップ。草間グッズが盛りだくさん。床も水玉にお化粧中。

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