ルミのメルボルン便り⑦ 映像文化発物館ACMI
2025.04.05

最近は、Netflixなどオンデマンドで様々な映像作品が観られるので、便利になりましたね。それでも、私が時々チェックする必要性を感じるのが、ACMI(Australian Centre for the Moving Image)の上映作品予定。ローカルはACMIを、「アクミ」と呼称します。

写真はACMI正面玄関。ACMIホームページより

ACMIは、フリンダースストリート駅隣のフェデレーションスクエア(Federation Square)にある、ビクトリア州政府によって設立された映像文化博物館です。映画上映はもちろんのこと、映像関係の機材展示や企画展もある、その名の通り映像に関わるサービスを提供している施設です。

ACMI館内の展示室一部 ACMIホームページより
ACMI現在の企画展、The Future and Other Fictionsのポスター

先月はドキュメンタリーフィルム特集があり、以下の三作品を観てきました。「Sugarcane」、「 Black Box Diaries」、 この二作品は、本年度97回アカデミー賞ドキュメンタリー部門のノミネート作品。「The Wolves Always Come at Night 」、こちらは、モンゴルの現状を切り取ったオーストラリア人女性監督作品、上映後に監督のQ&Aがあり、撮影の裏側やコンセプトなどが製作者自身の言葉で聞けたのが、興味深かったです。

また、日本映画祭は毎年無料入場で行われ、去年は今村昌平監督特集、今年は鈴木清順監督特集が予定されています。興味はあったものの、観る機会のなかった数十年前の日本映画を海外で観れるというのは、これまでとは違った視点からも鑑賞でき、毎年楽しみにしている企画です。

ACMIの上映作品は、年代では1930年代ものから一般映画館未公開の最新作まで。その制作国は、ACMIが入手可能なもの全てであろうと思われるほど、古今東西多岐にわたっています。通常の商業型動画配信サービスでは、商業ベースに乗らないような珍しい作品にも出会えることもでき、まさにCelebrate MultiCulture Melbourneを体現している素晴らしい機関だと、私は感謝しています。

ACMIの2025上映スケジュールパンフレット。スペイン、メキシコ、チェコ、パレスチナ、フィリピン、中国などのラインアップ。
映画鑑賞後外に出ると、フェデレーションスクエアの夜景は、作品の余韻をやんわりと受けとめてくれる気がします。

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